世界品質の大手鉄鋼メーカーや自動車メーカー向け製品製作以外にも、プラスチック成型用金型、繊維強化プラスチック製品用の金型製作など多くの部品製作を手がけ、技術を蓄積してきました。また、技術指導にも力を入れ、従業員の3分の2以上が有資格者という体制を作り上げてきました。これらの技術の蓄積と信頼により、他社には難しい製品の製作依頼もきています。
主な製品
産業機械部品及び自動車部品製造企業向け精密鍛造金型・ダイキャスト金型・グラビティ金型製作等
革新的な製品開発や創造的なサービスの提供への取組
大手自動車メーカーに応えられる「質」
自動車のギアやエンジンヘッドなど駆動系の部品用金型といった複雑な形状の製品や生産設備や精密機械部品の製作を行っています。いすゞ自動車北海道工場(苫小牧市)にエンジンシリンダー金型やアルミダイカスト製品の鋳造用金型などを、トヨタ自動車北海道工場(同)にはアルミダイカスト用のほか、鍛造用などの金型を納入しています。
高硬度な難削材の切削加工技術による高付加価値な製品を提供
当社は高強度、高耐熱、軽量化など高い付加価値を追求される分野で使用される高精度な難削材(インコネル、ハステロイ、チタン合金等)の複雑形状加工技術を有しております。汎用機から最新鋭のNC工作機械を駆使し高度なプログラミングから切削条件、工具の選定等に関して、蓄積したノウハウを持っています。顧客のニーズに即した切削加工の高効率化等の要求をクリアする事で、高付加価値化をもたらし、国内製造業の競争力向上に貢献する取組を行っています。
大手鉄鋼メーカーとの取引の中で培われた技術力
厳しい品質管理の中、部材供給を行うなど、品質と製造技術、品質保証体制は顧客からも高い評価を得ています。また、切削工具の製作経験もあり自動車メーカー等から特殊工具の製作を含む加工依頼もされています。希少技術を持った企業として信頼を受け、コスト、納期の面でも優位性を発揮する。これらの技術の蓄積により他社には難しい製品の製作も受注させて頂いています。
将来を担う人材確保と多能工の育成
「目指せ多能工」をモットーに単能工だけでは無く、数種類の加工機に対応可能な技能を身に着けさせる事を基本とし、社員が自主的に技術力の向上を目指す雰囲気が社内に形成されています。この取組により、設備の稼働状況により他工程へのヘルプが可能になる事も当社のの強みとなっています。北海道立室蘭高等技術専門学院や室蘭工業高等学校から毎年インターンシップを受け入れており、卒業生を積極的に採用しています。ベテラン技能者から次代の技能者への技術伝承に繋げており、高い技能を有する技能者を多数育成しています。
難題に挑戦する向上心を持ち続けることで、ものづくりの意識を高めています
鉄の街の技術で挑むスケルトン用国産ソリ開発
そり競技のスケルトンは、国内に専門メーカーがなく、国内選手は海外の中古品を譲り受けて使用していますが、日本人の体形に合わずバランスが悪いため、成績も伸び悩んでいます。そこで北海道ボブスレー・スケルトン連盟からの依頼を受け、ジュニア選手用の国産そりを室蘭工業大学ものづくり基盤センターと当社を含む地元企業3社と共同研究しています。切削・溶接・3D(3次元)プリンターやシミュレーションの技術を結集して、科学的知見から勝つための競技用そりの製作を進めている。2022年の北京冬季五輪出場を目標としています。
ものづくりの新たな一歩~航空機向け部品製造
当社では、三菱航空機(愛知)が開発を進める国産初のジェット旅客機「MRJ」の離着陸用制御系部品を道内企業として初めて受注・納入します。
製造中の部品は「世界的にみても製造できる技術力を持った企業が少ない」深穴加工部品で、航空機部品を一貫生産しているジャパン・エアロ・ネットワーク(JAN、大阪)では発注先を探していましたが、当社では極めて高度な「深穴加工」に成功、この度の受注となりました。
今後、本格的な航空機産業分野参入に向けて国際認証取得を目指し、更なる航空機部品の試作にもトライして参ります。